メキシコ

パレードのメキシコのレビュー・感想・評価

パレード(2010年製作の映画)
3.6
2023年、107本目。
初見。

あらすじは割愛。

結構良かった。
藤原竜也が叫ぶシーンでなんか笑ったけど。
おめえいつもそれだな。
小出とか香里奈とか貫地谷とか懐かしいやつしか出てこない。

面白かったポイントは人と生きていく(都会のルームシェア)中でそれぞれが好き勝手やっているように見えるし、そういう風にそれぞれが導いている(演じている)曖昧な関係性を持つグループに客観視点の人物(コイツのキャラクター関係なく)を入れるとみんなで実は気を使いながら保っていた均衡はすごく簡単に崩れる点だった。
スポーツチームの新シーズンで新加入のメンバーによってチームが崩壊するのと似てる。
それぞれの人には言えない事を中心に展開していく中、それでも共同生活をしていく人たちの判断、行動などなど、めちゃ表現できてます。

ただ舞台を都会にして、キャラクターの状況、事情を使ってなんとなーく東京って嫌なところだなって印象を視聴者に思わせる設定には正直うんざり。
そういう作品多過ぎる。

絵は面白くもなんともない。
「世界の中心で愛を叫ぶ」の時みたいな撮影で、スチールもそうして欲しかった。

この内容というか描き方からめっちゃ原作に興味出て調べたら、吉田修一。
原作、未読。
まじで侮れない。
おそらく行定、ほぼ何も考えてない可能性さえある。

10代の時に観ていたらとても反面教師的な良い作品だと思ったんじゃないかと感じました。
形は変わっても意外と現代と通じるテーマでもあり、これを2010年公開、原作はおそらくもっと前。
とても慧眼だと思う。
よってこのレーティング。
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