ayami

パレードのayamiのネタバレレビュー・内容・結末

パレード(2010年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ルームシェア仲間でお互いの秘密を共有している場面が多く、割と重大なこともサラッと言うから、それは信頼の証なんだろうと思う瞬間もあったけどそれは大きな間違いということに気づいた。

例えば自分の性癖や闇の部分を仲良い人に話せるかと言ったらなかなか勇気が出ない、その代わりにどうでもいい人に対しては自分の醜態や秘密を言っても気にならないのと同じ感覚でここの人達は日々過ごしてるんだなと思うと、相手に執着せず自分らしく生きている姿が羨ましいと感じた。

ラストで直輝が自分の罪を告白したとき彼に向ける仲間たちの冷たい視線が完全に「他人」として彼を見ている気がして苦しかった。仲間が悪いことをしたら叱ったりするのが普通だけど、何事も無かったかのように会話を続ける仲間の様子から、最初からみんな直輝に興味が無いことが分かった。自分を傷つけないためにも相手に深入りしすぎないことが人生を送る上で大切なのではないかと思った。
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