京

パレードの京のレビュー・感想・評価

パレード(2010年製作の映画)
4.4
何年か前に機内で観た映画を、今改めて鑑賞。直輝のシーンの衝撃は相変わらず。ルームシェアをする中で、お互いに、人に知られていないと思っていることが実は誰かに知られていて。しかしそれが実際に言葉として外に出されることはなく、だからこそその空間は維持される。皆、出て行きそうになっても、でもやっぱり誰も出て行かない。最後の場面は、なんとも不気味です。未来の最後の台詞、直輝を見つめる4人の表情にぞっとする。けれど、彼らはきっと旅行にも行くし、また同じような生活が続いていくのでしょう。占い師の言葉がそこで思い出され、ずしんとくる。観終わった後にじわじわときます。観れば観るほど発見が増えそう。前観た時より面白く感じたので、またいつか観直したい。
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