1988年に実際に起きたアルメニア大地震を題材にした映画。人類史上最も大きな地震のひとつとされる直下型大地震に襲われ、一瞬にして崩壊した街で必死に生き延びようとする人々の姿を群像劇タッチに描いた災害映画。
ロシアとの合作ではありますが、アルメニア映画って珍しいですね。ささやかだけど幸せな日常が一瞬で地獄絵図と変貌するのは怖い。CGはロシアの協力があってか違和感なく迫力があります。地震の特撮等も臨場感抜群でした。(ここ最近B級パニック映画を観ていたので尚更良く感じました)
絶望的な状況下の中での行動を色々な人物の視点で描かれる物語はどれも胸に染み入る。火事場泥棒は別でお前らが逝ってしまえとムカつきましたが…。感動の煽りが強すぎな部分も確かにありますね。
音楽が非常に効果的でジーンときてしまう。
実際に起きた事とあってドキュメンタリー色が強く、映画的な話しの面白さは無いのでその辺が評価が分かれている要因かなと思います。個人的には感じる物がありましたし、良い映画だったと思います。
