ぴんじょん

シャークネード5 ワールド・タイフーンのぴんじょんのレビュー・感想・評価

3.0
さらにパワーアップするサメ竜巻、本作ではついに海外進出。
冒頭では『レイダース』のパロディを見せてくれるんだけど、これが本作の騒動の発端になっています。
「主人公たちが古代遺跡で余計なことしなけりゃ、こんな大災害起こんなかったんじゃないの?」という疑問が、見ている間中、頭から離れませんでした。

シャークネードが古代から存在し、それを封じ込めていたとか、法王が登場したりとか、スケールの大きさや隠された「謎」があるかに見せながら、例によって伏線にも何にもなっていません。
一応、物語の展開は、シャークネードにまきこまれた息子を追ってフィンとエイプリルが世界各地を飛び回るという形をとっていますが、各地で登場する謎の人物たちはまったく物語に絡んできません。
B級を通り越した、でたらめな設定がこの作品の魅力ということはよくわかるんですが…。

で、結局、シャークネードは世界を荒らしまわり、フィンの家族を消し去ってしまいます。なんという悲劇的な終わり方…でも、「これって、やっぱり、あんたらが冒頭で余計なことしたせいだよね…。」という疑問が頭をよぎります。

そして、ラストは驚きの『バック・トゥ・ザ・フーチャー』のパロディ。
中途半端に終わらせるという「形」だけはきちんとパロディにできました。
次回作は完結編なのかな。
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