終わりの始まり。これまでのエウレカセブンと新しいエウレカセブンを複雑に絡ませ、最後の最後はみんなを納得させるシリーズの完結作。
エウレカの贖罪。エウレカを軸とした物語としては、シンプルな見方をすれば意外と理解しやすく見応えもある。こういったドラマをあえてエウレカセブンという作品でやることについては、面白い試みと思ったので、個人的には楽しませてもらった。
説明は省エネ。なんとなく分かるよね？と言わんばかりの強引な物語運びとなっており、端々の疑問解決まではしてくれない。何ならかなり重要そうなところも、である。こればかりは好きな人と嫌いな人がはっきり分かれる部分。正直前作のアネモネよりも解釈は難しいと思う。
圧巻の戦闘描写、不安定な作画。動きが大きいところは非常に迫力があってゾクゾクさせられる。が、そこ以外の作画はかなり不安定に感じられる。エウレカの険しい顔つきはBANANA FISHとかで見たことあるような… 笑
新世界の設定改編キャラクター。テレビシリーズが大好きだった人ほど辛いかも。良い改編よりも悪い改編がどうしても目立ってしまうのがなあ。それぞれの役割についてもなかなか疑問は多い。
ハイエボリューションの〆としては十分すぎる作品。ただ、旧作は旧作、ハイエボはハイエボと割りきって考えた方が良いとは思う。最後の最後は理想形に近く、清々しいエンディングだったと感じた。
