ニューヨークで暮らし、妻アビーのことを愛していたものの、離れ離れになってしまったウィル。ウィルとアビーの娘で不遇な少女時代を過ごし、常に喧嘩腰なディラン。ニューヨーク旅行中のバスでの出来事がトラウマになり、苦しみながらもアンダルシアで成長していったロドリゴ。そして、ロドリゴの父母とその家族を助ける雇い主などが登場する物語。
最初のウィルの章はクセのある作りで、序盤は取っ付きにくく感じるが、その後のストーリーでアビーの学生時代の論文のテーマでもあったナレーターの不確実性を映画でも表現しようとしていたことがわかる。
様々なアップダウンを経験しながら、大人として成長し、愛を見つけようとするディランとロドリゴ。そして、子どもたちに自らの人生を託そうとする大人たちというストーリーは感動的。
ただ、クセのある演出やちょっと出来すぎた展開がもったいなく感じた。
