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アネットのnekonomachiのレビュー・感想・評価

アネット(2021年製作の映画)
4.0
破天荒な作品ですが私は気に入ったのでおすすめします!😚🎵
ベッドシーンや出産まで歌というまさに唯一無二のオペラ風ダークファンタジー😅💦

オペラ歌手とコメディアンの娘が赤ちゃんなのに歌いだし、金儲けになるとステージに立たせる父親。

乳児のアネットは球体関節人形ですが演技はとても繊細👶
おやすみのシーンでキスする父親からはちょっと顔をそむけ、優しくしてくれる指揮者には布団の中から小さく手をふるなど、感情表現へのこだわりが伝わってきました😌

そして赤ちゃんをあやす場面や船の上のワルツ、指揮をしながらの歌での独白シーン、回転することで不安定な様子を強調して印象的に残ります。

森とつながっている舞台や川に見えるプールの自然は愛情豊かな母親を、バイクやきらびやかな夜のクラブなど都会的な人工物は冷たい父親をイメージさせ、嵐の海の出来事は暴力を暗喩している。

人間になって父親の前に現れる幼児のアネット。怒りの歌声の迫力には思わず鳥肌が!😳

冒頭や終わりに挨拶があるのは風変わりですが「桜桃の味」という映画でもラストの毒を緩和するために用いられており、子供の笑い声を聞いてホッとしました😊🍀
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