薄暗さの中にも美しさを感じる作品。
儚い。とても儚くてどこにもやれない、誰にもそう簡単にはわかってもらえない気持ちの辛さが、ただただ静かに重く伝わってくる。
人を愛する気持ちに間違えなんてないのにね。もちろん人を故意に傷付けたり、奪ったりするようなことになる愛はよくないけど、そうじゃないなら純粋に人を想う気持ちって素敵だと思うな。
この世界には色々な愛のカタチがあって、自分自身の中に愛が生まれたことで、泣き崩れるくらい傷付けられることもあるけど、それでもまた誰かと出逢えば愛が生まれる時もあるんだよね。もう二度と人を好きにはならないと思っても。
傷付け傷付きそれでも人を好きになれるのは、きっとみんな愛が素敵なものだと知っているからなのかもしれないね。たとえ叶わない恋であっても結ばれない相手への想いであっても、人を大切に出来た経験は、きっといつかどこかで出逢える運命の人との幸せのパズルを完成させる1つのピースだったんだと思いたい。だからそこにたどり着くために、たとえ立ち止まることがあっても暫く動けなくなっても、いつかまた前を向いて歩き出すんだということだけは忘れないでいたい。
僕たちはきっといくつになってもこの先で、出逢えて良かったと思える人に巡り会えるチャンスは何度だってまだ訪れるはずだから。諦めなければ、きっと、必ずね!