んん難しいねえ。ずっと観たかった今作だけれど数日経ってもなかなか心にぐんっと残る。誰かを想うって本当に単純な気持ちなのに、難しいね。Call Me By Your Name以来のLGBT作品鑑賞だけど、こちらはCMBYNとは異なる点が大きく２つあって、同時により、苦しかった。一つは同性愛を軸に、アイスランドという自然に囲まれた中の小さな村という偉大なようで実は閉塞的な環境と、家族内での個人対個人の葛藤が渦を巻くという、『居場所』の窮屈さ。そして二つめはなんといっても主人公二人が何歳かは明かされていなかった（はず）だけど、かなり若い、思春期に差し替かる年頃真っ只中という程の若さであること。恋の感情も初めてでその上思春期だから目の前の事に感情をぶつけることでいっぱいいっぱい。そんな若さで、秘密の恋心を抱かなければならないクリスティアンのひとつひとつの表情がもう、見ているだけで辛かったなあ。私には共感できる恋の価値観ではないんだけど、でもいろんな人の価値観を知りたいっていう欲望の一つと同じで、LGBTは当たり前にある大切なひとつの恋愛観。最近はそれは本人たちの思いなんですか？と思っちゃうほど何でもかんでも繊細に取り掛かりすぎな世間の同情みたいなものに疑問を感じる事がちょくちょくあるけれど..この作品は二人の演技がとにかく終始リアルで、この作品の中でこの先二人がこんな恋もあったって笑えてるように願ってる自分がいて、、良作でした。！p.s.クリスティアン役の俳優さん美しすぎて何度か画面越しに目細めて観てた。。笑
