キム・ミニの酒乱を観るのが恒例になりつつある…笑『正しい日 間違えた日』(2015)と同じ俳優が一部出演しているのでパラレルワールドみたいだった。主演女優でミューズのキム・ミニと不倫関係にあるホン・サンス監督は自身の不祥事をド直球にテーマとして映画制作しているのに、なんだかんだでウェットにならないのが不思議。「自分のテーマについてはある種の軽やかさをもって扱わねばならないと、そして現にいつもそんな風に扱っていると思います。立派な思想には魅力を感じません。ゴダールならそういう思想に関心があるんでしょうがね。私はどこまでも個人的なアイディアからしか映画を作れません。」と語ったトリュフォーと重なる部分があるわ。(botより引用)ヒロインが身体を小さく畳んで植木に手をそっと添え香りを嗅ぐシーンや夜明けの朝に浜辺を歩く最後のロングショットはまるで絵画のようではっとする美しさだった！
