ぶたぶー

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2のぶたぶーのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

ようやっと最後まで見れた。

きっといろいろな考察が既にあり、確定している事実や通説とは異なると思うけれど、自分なりに感じたことを書いていく。

戦争映画としてとても悲惨に描かれていて良い。
もう魔法だけの物語ではない。

ハリポタの世界は死後も『個』があって羨ましい。

スネイプの真相は分かっていても心が締め付けられ涙が出る。そしてダンブルドアの冷徹さも。それは世界のために必要な冷徹さだが、ハリーには知りたくない面と事実だっただろう。だからダンブルドアは黙っていたということなんだろうけど、その黙っていた事実がさらにハリーを傷つける事になるのだからもうどうしようもない。そしてどうしようもないことをハリーも分かるであろうからこそ、仲間に囲まれていて命をかけてくれる人間がいても、どこか孤独な部分がハリーに見て取れるのだろう。
スネイプの守護霊が雌鹿なこととジェームズの守護霊が牡鹿だということ、私は献身的な愛とパートナーとしての対等な愛のように感じた。どちらも愛だった。

ハグリッドがシリーズ通して姫ポジだよなと思う。マジで。

アルバスダンブルドアとかいう死ぬほどずるい男。めちゃくちゃやりやがって。でも多くの人が複雑な感情をもちながらも惹かれる。

マクゴナガル先生が本当に良い先生すぎる。1番信頼できる教師。厳しさもあるが、一貫しているその姿勢は安心感を与えてくれるし尊敬できる。大人として信頼できる。

今作は本当に大人が活躍してくれる。ハリーたちも活躍するんだけど、ルーピントンクスしかり、マクゴナガル先生やフリットウィック先生やウィーズリー夫妻。信じてくれて一緒に戦い守ってくれる大人がいることがどうしようもなくうれしい。

ネビル良すぎるぜ。

マルフォイ家という保身に全振りした結果なんやかんや生き残ってる一族すごすぎる。マルフォイは…ちょっと良心に揺れてるようだけど。

ベラトリックス!?え!?秒!?母は強し!?

あんなにバチバチの光出してる最後の対決呪文、杖が吹っ飛んだってことは…エクスペリアームスなの!?

フィルチさん憎めない。怪我して治療受けてるし、あの後すぐに片付けを始めてるの管理人としての役割を全うし続けて良い。猫も生きててなお良い。
ハリーがニワトコの杖を躊躇なく折り捨てた時、ダンブルドアよりも強いと思った。ダンブルドアですら蘇りの石を嵌めたのに、ハリーは自分も未来も守る選択をとれるのがすごい。ロンはマジでもったいないと5%くらいずっと思ってそう。そこが良い。

これはもう結果論ではあるんだけど、最終的に3人組の身長があんまり変わらないくらいに成長したのすごい良い。あの頃から色々あったけど、この3人はずっと一緒に成長してきたってのが絵的にも感じる。

9年後、ホグワーツ特急を見送るシーン。本当に泣けるんだけど、呪いの子を見ているがゆえに今後の親子関係を考えて複雑な気持ちにもなる。でもあの瞬間の親子が確かに幸せであることは変わりないのでやはり泣けるのである。