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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2のchihakenのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

【作品概要】
2011年に公開されたファンタジー映画です。監督はデヴィッド イェーツさんです。
J K ローリングさん著書の小説が原作になっています。劇場版シリーズの第8作品目となり、最終作となります。世界観を表現するためにイギリスの各地で撮影が行われました。最終回ということで2作に分かれており、非常に注目を浴びました。第84回アカデミー賞では、美術賞、メイクアップ賞、視覚効果賞の3部門でノミネートされました。興行収入は13億4200万ドルを突破しており、世界的に大ヒットした作品となっています。

【感想】
世界観に引き込まれ、すぐに続編を見たくないような作品だと思います。魔法の世界は夢のような世界であり、よく子供のころにハリーポッターごっこをして遊んだ記憶があります。本作品から物語が終盤に向け大きく動き出します。そのため、魔法も高度になり、また内容も難しくなっているように感じました。だからこそ奥が深く面白んですが。気になった方は是非ご覧ください。

【あらすじ】
前作でマルフォイの館から脱出することに成功したハリー・ポッターは、グリンゴッツ魔法銀行のベラトリックス・レストレンジの金庫に分霊箱があるのではないかと疑う。ドビーを埋葬した後、ハリーはロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャーと一緒に侵入するのを手伝ってほしいと、ゴブリンのグリップフックに頼み、グリップフックはグリフィンドールの剣と引き換えに承諾する。杖職人のオリバンダーは、マルフォイ邸から持ち出した2本の杖はベラトリックスとドラコ・マルフォイのものだったとハリーに告げ、同時にドラコの杖はドラコから杖を奪ったハリーへ忠誠を変えたのだと気づく。ハリー達がグリンゴッツに侵入したところ、分霊箱であるヘルガ・ハッフルパフのカップがベラトリックスの金庫で見つかるが、グリップフックはグリフィンドールの剣を奪い3人を置き去りにする。警備員に追い詰められた3人は門番のドラゴンを自由にし、その背中に乗ってグリンゴッツから脱出する。ハリーはグリンゴッツで盗まれたことに怒り狂うヴォルデモート卿の幻を見て、ロウェナ・レイブンクローにまつわる分霊箱がホグワーツに隠されていることに気づく。3人はホグズミードに姿をあらわし、アバーフォース・ダンブルドアに助けられる。アバーフォースはホグワーツへの秘密の通路を明らかにし、ネビル・ロングボトムが3人を案内する。一方で、ホグワーツではセブルス・スネイプがハリーが戻ってきたことを知り、ハリーを手助けする職員や生徒を罰すると脅すが、そこにハリー達が現れる。ハリーはスネイプと対峙するが、スネイプはマクゴナガル教授と決闘になり、逃走する。ヴォルデモート達がついにホグワーツに攻め込んでくることを悟ったマクゴナガルは、ホグワーツの皆を戦いに奮い立たせ、避難誘導や戦闘準備を始める。その中でルーナ・ラブグッドはヘレナ・レイブンクローの幽霊と話すようハリーに勧め、ハリーはヘレナの亡霊と接触。ヘレナは、母親の髪飾りにヴォルデモートが「闇の魔術」をかけたことを明かし、その髪飾りは必要の部屋のどこかにあるとハリーに告げる。秘密の部屋では、ロンとハーマイオニーがバジリスクの牙で分霊箱のカップを破壊し、ハリーと合流すべく必要の部屋へと向かう。死喰い人の手先であるドラコ、ブレーズ・ザビニ、グレゴリー・ゴイルは必要の部屋でハリーと遭遇し攻撃するが、そこにロンとハーマイオニーが助けに入る。ゴイルは悪霊の火の呪文を放つが手に負えず命を落とし、その間にハリー、ロン、ハーマイオニーは箒に乗ってドラコとザビニを救って脱出し、ハリーとロンは髪飾りを猛火に蹴り入れ破壊する。やがてヴォルデモートの大軍の攻撃が始まる中、ハリーはヴォルデモートの心を読み、ヴォルデモートの蛇のナギニが最後の分霊箱であることに気づく。3人が舟小屋にたどり着くとそこにはヴォルデモートとスネイプが話していた。ニワトコの杖を使用したヴォルデモートは、ニワトコの杖がうまく動作しないのは自分に忠誠心がないからだと考えたうえで「ニワトコの杖はスネイプが死ぬまでヴォルデモートに仕えることはできない」との結論に達し、ナギニに命じてスネイプを攻撃させ致命傷を追わせる。ヴォルデモートが去ったあとハリー達が駆けつけると、虫の息のスネイプはハリーに自身の記憶を渡し、「私を見てくれ。リリーと同じ目をしている」と言い残して息を引き取る。一方、フレッド・ウィーズリー、リーマス・ルーピン、ニンファドーラ・トンクスらはホグワーツの激戦の中で死亡する。一次停戦となる中、ハリーは憂いの篩でスネイプの記憶を見る。スネイプは、自分をいじめていたハリーの父ジェームズを軽蔑していた一方、ハリーの母リリーを愛していた。リリーの死後、スネイプはヴォルデモートからハリーを守るため、死喰い人の二重スパイとしてアルバス・ダンブルドアと協力していた。またダンブルドアは自身の死期が近づくなか、スネイプに自分を殺すよう計画を立てていたのだった。またハリーをグリフィンドールの剣へ導いた守護霊の雌鹿を呼び出したのもスネイプだった。さらに、ヴォルデモートが呪文でハリーを最初に殺せなかったとき、偶然ハリーが分霊箱になっていたため、ヴォルデモートはハリーが生きている限り死なない。つまり、ヴォルデモートはハリーの内にある魂の欠片を破壊するためにハリーを一度殺さなければならなかった。ヴォルデモートから禁じられた森で降伏するよう勧告されたハリーはそれを受け入れ、形見の金のスニッチに収められていた蘇りの石を使い、両親、シリウス・ブラック、リーマスの霊を呼び出す。「死ぬってどんな感じ?」と聞くハリーに対して彼らは「眠るように静かだ」「どんな事があってもそばにいる」と答える。やがて約束の場所に現れたハリーに対し、ハグリッドを人質に取っていたヴォルデモートは「生き残った男の子」とつぶやき、死の呪いを放つ。気がつくと、ハリーはキングス・クロス駅に似た辺獄にいた。そこにダンブルドアの霊が現れ、ヴォルデモートの魂が破壊されたこと、ハリーはたった今ヴォルデモートから解放され、元の体に戻るか前に進むか選択できると告げ、姿を消す。ハリーはヴォルデモートを倒すため、戻って戦うことを決意する。ナルシッサ・マルフォイの証言により、ハリーが死んだと思いこんでいたヴォルデモートはハリーをホグワーツに持ち帰り、「ハリー・ポッターは死んだ!」「我が元に下るがよい」と告げてホグワーツの降伏を要求する。しかしネビルがそれに屈さず、「ハリーたちの死は無駄じゃない」「心の中にいるんだ」と叫び、組分け帽子からグリフィンドールの剣を引き抜く。すると、死んだふりをしていたハリーは目を覚まして隠れマントで逃亡、マルフォイ一家と一部のデス・イーターたちはそれを見て戦意を失い、ヴォルデモートの元を離れて逃亡する。大乱闘が再び始まる中、ハリーは城中を逃げ惑った後、追いかけてきたヴォルデモートと校門前で対峙し、最後の決戦を挑む。さらにロンの母モリーは大広間でベラトリックスを一騎打ちの末に倒し、ネビルはナギニの首を切りおとしてついに最後の分霊箱を破壊する。弱体化が進んでいるヴォルデモートにもはやハリーの攻撃を跳ね除ける力はなく、ついにはエクスペリアームスの呪文で死の呪いが跳ね返され、塵となって消滅する。戦いのあとハリーは、ヴォルデモートがニワトコの杖を支配したことは一度もないとロンとハーマイオニーに説明する。天文台の塔の頂上でニワトコの杖の前の所有者であるダンブルドアを武装解除したドラコをハリーが武装解除したことで、ニワトコの杖はハリーが真の所有者になっていたのであった。しかしハリーはニワトコの杖の力を欲さず、真っ二つに折って捨てる。19年後、ハリーとその友人たちがキングス・クロス駅でホグワーツへ出発する子供たちを誇らしげに見送るところで物語は幕を閉じる。

【出演者】
・ダニエル ラドクリフ(声:小野賢章)
・ルパート グリント(声:常盤祐貴)
・エマ ワトソン(声:須藤祐実)
・ロビー コルトレーン(声:斎藤志郎)
・アラン リックマン(声:土師孝也)
・トム フェルトン(声:三枝享祐)
・ボニー ライト(声:高野朱華)
・デヴィッド シューリス(声:郷田ほづみ)
・ヘレナ ボナム=カーター(声:高乃麗)
・レイフ ファインズ(声:江原正士)
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