なお

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2のなおのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「ハリー・ポッター」シリーズ第8作にて完結作。
ハリーらホグワーツ魔法学校を守護する生徒たちと、ヴォルデモート率いる闇の魔法使いの戦いについに終止符が打たれる。

✏️光と闇
2001年『賢者の石』公開からちょうど10年続いた映画シリーズにふさわしい見事な大団円!

いや~…
これ、リアルタイムでシリーズを追ってきたファンの方々はさぞ感無量だったろうな。

「10年」という月日は何もかもを変えてしまう。
ハリーを演じたダニエル・ラドクリフ始め、あんなに小さかった子たちが立派な大人、ひいては魔法使いになり、今まで自分たちを守ってきてくれたホグワーツへの恩返しとばかりに闇の勢力から学校を守ろうとしている。
この姿だけでちょっともう目にアツい何かが浮かぶでしょ。

そしてこの「10年」の間に紡がれる物語の中に登場したキーワードやアイテムの数々が、本作の物語の鍵を握る重要な要素となる。
ここまでシリーズを追ってきたファンならば「こんなのあったな〜」と感慨深く、思い出に浸れること間違いなし。

そして何といっても映画後半の魔法バトル。
いやこの魔術大戦はぜひ映画館で体験したかった…!

かつて皆の学舎(まなびや)だったはずのホグワーツが、血と涙が流れる戦場へ変貌。
敵味方関係なく死者が続出し、ダークファンタジーらしさが顔をのぞかせる。
しかしそれでも、ヴォルデモートの脅迫に屈することなく立ち上がる魔法学校の生徒、教師、親。

まさかロンのお母さんがレストレンジに引導を渡すとは思ってもみませんでしたね。
「昔取ったなんとやら」彼女もまた戦う魔法使いなのだということを実感した一幕。

戦いが終結し、ラストを飾るのは十数年後。
ハリーとジニー、ロンとハーマイオニーがそれぞれ結ばれ、世界を救う魔法の力は次の世代へと受け継がれた。
友情・冒険・恋愛・戦い、そして手に入れた勝利。
2000年代を席巻した魔法ファンタジーシリーズ、堂々完結。

☑️まとめ
シリーズ8作全てのクオリティが高く、自分が付けたスコアで★4を割ったのは『不死鳥の騎士団』のみ。
10年の間に8作、つまりほぼ1年に1作のペースでこれだけの新作を作り続けられる海外の映画制作力の高さというものを改めて実感する良い機会にもなった。

ハリーたちが活躍する当シリーズはこれにて幕引き。
その後新シリーズとして、ハリーたちが活躍した時代から約70年前の1920年代を舞台にした「ファンタスティック・ビースト」、通称「ファンタビ」が本作から5年後に公開されることとなる。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★★
🥲感 動:★★★★☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★★☆

🎬2024年鑑賞数:29(15)
※カッコ内は劇場鑑賞数
なお

なお