ずんだ餅とはすりつぶした枝豆を餡に用いる餅菓子で東北の名産。これを擬人化したのが、震災からの復興支援を標榜したご当地キャラクター「東北ずん子」で、それをアニメ化したのが本作『ずんだホライずん』。豪華人気声優起用やアニメとして力を入れた部分はさておき、VOICEROIDやUTAUという人間の声を音源ライブラリー化して、しゃべらせたり歌わせたりするソフトウェアを使いアニメミュージカルを行う試みがされ、地方の名産とクールジャパン、ローテクとハイテクの融合の「萌えおこし」旗印みたいなスタンスでなかなか頑張っている。で、お話のテーマはと聞かれると、「ずんだ餅vs納豆、大豆vs小豆のセクト対立と、それを平定する餅神様の大いなる愛」──どういう意味かと問われても何と言って補足していいか分からないが……、まあ、ずんだ餅が食べたくなる。
