ゆっきー

向かいにある夜のゆっきーのネタバレレビュー・内容・結末

向かいにある夜(2012年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ラウル・ルイスがチリに戻って撮った遺作。
本作で息を吹き返した感はある。
ルイス特有とっていい極端なまでに遠近法を駆使した画面が強烈。幻覚(主人公が作り出した架空の人物)と現実が交錯具合も、過去作レベル。

映画でよくある自殺シーンも、ルイス撮らせると少年時代の自分に頭を撃たれるといった表現となる。んで、そのあと幽霊となり、なぜか銃口の中に入っていくわけわかんなさ。

映画って、大した出来でなくても、終わり方さえキマッていれば、そこそこの作品に見えるものだが、『向かいにある夜』は、何度も終わりそこなっている。最終的に幽霊になった主人公たちがへんてこな演説をぼけーっと見るシーンで終わる。なんなんだこれ。
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