清水宏監督。1948年作品。
小津安二郎は清水宏を天才と呼んだそうだが、
この作品を観れば、それも頷けるよ。
いやはや、魂まで揺さぶる映画とはコノコト!
復員兵が戦災孤児と旅をするお話なんですけどね…
ときどきトラックや船に乗る以外はひたすら徒歩で移動するロードムービー。徒歩旅なら雨が降る辛い日もあるだろうけど、本作では気持ちの良いピーカンが続く。行く先々で別れた人物と再会するのを含めてファンタジ…
>>続きを読む忘れられた巨匠、清水宏監督の戦後第一作。戦災孤児たちを引き取り養っていた清水監督が、子供らと作った独立プロ”蜂の巣映画部”の一作目。素人キャスト、オール・ロケで終戦直後の孤児たちをいきいきと描く。ス…
>>続きを読む この蜂とは働きバチであろう。彼らは働いて芋を食ってまた働く。働いて食う芋はうまいという。これは、ヤミで暮らして狡すっからいことをしていては分からないそうだ。
あの頃の芋は今はやりの甘くみずみずし…
働くと芋がうまい。悲痛さもあるけど温かい映画だった。走る子供たちの姿がスーパー良い。清水宏監督が映す子供たちは躍動しているイメージがあるな。「いちにのさん わー」が可愛らしい。海や山や畑など、風景が…
>>続きを読む清水宏監督が自宅で世話をしていた戦災孤児たちと起こした蜂の巣プロの傑作。戦後の荒廃した風景の中に孤児たちを溶け込ませ、戦禍の跡の生々しい町、引揚者と浮浪児でごった返す駅舎の、時代を切り取ったオールロ…
>>続きを読む『雨月物語』の溝口健二監督は「清水君は天才です。僕や小津君は努力家にすぎない」と言っている。
また俳優の笠智衆は、「僕は、清水監督の作品が実に好きで、自分が出してもらったのを含め、いいシャシンがいっ…
このレビューはネタバレを含みます
河の中洲で河をわたってやってきた襤褸の集団に野球の試合をもうしこまれる。気持ち悪い存在。これこそ分断というやつだ。で実際この少年たちは映画という世界でメシをくっている。メタでリアルにブキミでカタギと…
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