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蜂の巣の子供たちのmat9215のレビュー・感想・評価

蜂の巣の子供たち(1948年製作の映画)
4.5
ときどきトラックや船に乗る以外はひたすら徒歩で移動するロードムービー。徒歩旅なら雨が降る辛い日もあるだろうけど、本作では気持ちの良いピーカンが続く。行く先々で別れた人物と再会するのを含めてファンタジーだ。ここでは台詞は棒読みでかまわない。顔や身体がすべてを語っているから。
病の子を背負って険しい山を登る名場面のほかにも、いくつも忘れがたい場面があった。たとえば、タバコを吸っていた子が、最後にタバコを捨てるところ。ポケットからタバコを出すと、他の子がマッチを出す間合い。そして、小津安二郎や清水宏の映画に登場する子供たちはよく走る。
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