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蜂の巣の子供たちのDAGのレビュー・感想・評価

蜂の巣の子供たち(1948年製作の映画)
4.3
清水宏監督。1948年作品。
小津安二郎は清水宏を天才と呼んだそうだが、
この作品を観れば、それも頷けるよ。
いやはや、魂まで揺さぶる映画とはコノコト!
復員兵が戦災孤児と旅をするお話なんですけどね、
圧倒的なんですわ。もう圧倒されっぱなし。
戦災孤児の子供達役の子供達は実際の戦災孤児の子供達を起用しているそうなんです。
ほんとこの子供達に魂揺さぶられる。
それどころかこの映画にはプロの役者は出ていませんのよ。
なんなんですか、こんな事をする人は清水宏しかいませんよ。やめてくださいよ。すごすぎる。
圧倒的リアル。それも1948。
広島は瓦礫の山。あれは爆心地に違いない。
終盤の坊やが坊やを背負って海を見にいくシーンは邦画史上もっとも魂レボリューションでなかろうか。
1948でしか作れない映画である。
衝撃的だわ、おじさん寝込むわ。
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