『按摩と女』、『簪』で淡々とした日常の中の、ほんのりと淡い期待や感情の機微を描いた清水宏監督作品。
復員兵と戦災児を主演に据えた、ロードムービーです。
80年近く前、まだ子供にとっても死が身近であ…
私は戦争をしらない。
でもこの映画をみて戦争というものが少しリアルに感じられた気がする
本当の戦争孤児が演じることによってより生々しく描かれていた。役者を使うよりもずっとずっと良かったと思う。
この…
「この子たちに心当たりはありませんか?」
バファリンの優しさは半分だけどこの映画は全て優しさでできている。
戦災孤児を引き取っていた清水宏監督が彼らを出演させた終戦すぐの貴重なロードムービー。下関…
1948年の清水宏監督作品。監督自ら引き取り育てた戦争孤児が出演している、すさまじいリアリズム。映画の冒頭の『この子たちにお心当たりはありませんか』のインパクトは強烈。急激な山の斜面を必死に登る子ど…
>>続きを読むパーフォレーションが端に見える画面。冒頭のプラットフォーム、下関駅に似てるなぁと思ったらほんとに下関駅だった。その意外なアングルから子どもたちが勢いよく駆け出す導入だけで涙が出た。何だろう。哀れとか…
>>続きを読む清水宏のベスト!!!
冒頭
食べ物を子どもにあげる帰還兵。
次に別の子どもが物欲しげに兵隊の隣に行き、食べ物をもらうと、その子どもは「半分でいい」と言う。
このシークエンスだけで、モース論ができる…
リアル戦争孤児が出演するロードムービーの傑作。
画面の奥まで伸びる長い道のトラックバックショットがそこを歩く、社会空間から遺棄された孤児たちの自由で果敢なアクションを画面に躍動させる。
望遠の…
【国破れて山河と子等或り】21
下関駅で知り合った子どもたちを連れて、復員兵のおじさんが東へ東へと旅する。戦災で身寄りをなくした孤児と、もともと身寄りのない復員さんが目指すのは「みかへりの塔」。復…
日本の超絶ネオレアリズモ。ただし優しい。ロングショットの数々が圧倒的に凄い(階段下の少年が上にいたお姉ちゃんを見つけたけど、誰にも言わずに皆と去っていく、あの俯瞰!そして山の斜面!)
どこまでも縦…