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冷たい晩餐のaiのレビュー・感想・評価

冷たい晩餐(2017年製作の映画)
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2023年、226本目。

我が子への愛は善悪まで狂わせるのか。
2組の夫婦は豪華な食事を前に、子供の犯した罪について話し合う。
それは決して若気の過ちで済まない、見逃されるべきでないれっきとした犯罪だった。
"子を守る"という意味を履き違えた利己的な親達のおぞましい思考にはうんざりする。
こうしてボンクラ息子が製造されるのね、という成り行きの一部始終を見させられている感覚になった。
リチャード・ギアは上品さと優柔不断さが融合した見事なハマり役。

ぶつ切りで委ねられたラストシーンも好きだけど、重いテーマの割に間延びした中盤は挫折する人も多そう。
もっとフルコースを活かした構成にすればタイトルとマッチして良かったのに、などと余計な事を考えてしまった。

確かに我々は"スマホを持った猿"と大差ないのかもしれない。
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