ちゃんしん

冷たい晩餐のちゃんしんのレビュー・感想・評価

冷たい晩餐(2017年製作の映画)
2.2
誤魔化しの無限ループ 。

家族の為?
息子の為?
犯した罪を隠蔽して、何も無かったことにすることが全員の未来の為になるのか…。
本当に子供の為になるのか?
罪を犯した息子は、罰も受けず、罪も償わず、ただの誤魔化しで生きていく…。 何も無かったように…。
それが生み出すものは、罪という概念への希薄さと自己中心的な行動の容認を助長することしかない。

悪事を働いても罪の意識すらなくなり、その人間が親になり子を教育する。
自身の行動に対して責任すら取らない、悪とも罪とも感じない、
罪を償うことすらしない社会の誕生である。

世も末だな…。

罪を理解し反省し償なって、初めてやり直すことが出来る。
逃げてばかり、誤魔化してばかりじゃ、必ずいつかはその報いがくるし、いつまで経っても幸せにはなれないよ…。
そんな親は親として子供を育てる資格もないだろうし、さらに政治家だとしたら、その国は偽善に満ちたものになってしまうだろう。

そんな社会にはなって欲しくはないが、現実はそんなことが蔓延っている…。
このままでいいのだろうか?
自分の子ども達が生きる社会は今の親たちが創り出すもの。
今の状態ならあまり明るい社会は期待出来そうにもない…。
ちゃんしん

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