あきしげ

デッドウォーカー・インフェルノのあきしげのレビュー・感想・評価

1.5
ゾンビ愛のないゾンビ映画のつまらなさ。

良かった点。

・主人公たちの繰り出す白兵戦
・ゾンビ・ヒトラーという大物

悪かった点。

・上辺だけのゾンビ
・緊張感がほぼない
・アクションが同じ
・ナチスというオチ

ドイツ製のゾンビ映画は意外にある。
『ベルリン・オブ・ザ・デッド』
『ナチス・オブ・ザ・デッド』
と、記憶している限りはこれぐらい。
前者は60分ながら良作だったはず。
後者はPOV手法のクソ過ぎる演出。

このように同じゾンビ映画でも違います。
そんな本作の魅力は白兵戦となっている。

主人公たちは元特殊部隊出身。
だから白兵戦では無類の強さ。
相手が鈍いゾンビならば尚更。

一般人じゃないからドンドン倒します。
なぜならばゾンビはノロノロと動く的。
クラシック型のゾンビは大人数の脅威。
これが最大のメリットなのにほぼない。
しかも、ゾンビは肩口を噛むだけです。
一回だけ内蔵を抉る程度で肩口が主体。
ゾンビが弱すぎて緊張感がありません。

主人公たちはキャンプ場にいれば問題ない。
ただし、外への境界線を出たら射殺される。
その為に緊張感というモノが更に消えます。

こんな緊張感のないゾンビ映画も珍しいです。
そんな彼らを監視するのはナチスの残党です。
目的は総統を若返らせる為の研究となります。

ネタバレになっても観たいと思わない作品。

最大の見どころであるアクションは一本調子です。
ゾンビ相手だと的を倒しているだけ面白味が皆無。

それに気づいたのかナチスにも格闘の使い手が登場。
ほとんどクライマックスだから今さら感が半端ない。

オチにナチスは予想できたが扱いはヒドイ。
特にゾンビと化したヒトラーがギャグです。
微かに特徴的なチョビ髭があるのはギャグ。

とりあえず、観る価値のないゾンビ映画。
あきしげ

あきしげ