トケグチアワユキ

青い欲動のトケグチアワユキのレビュー・感想・評価

青い欲動(2015年製作の映画)
4.1
どうしてもフランス映画が観たくなって、手っ取り早くネットで観られるものを探した結果みつけた、いわゆる現代の"Summer Of Love"映画。
特に何も解決しないし、示唆されるようなテーマもない。
セックス ドラッグ & テクノ (昔はここがロックンロールだったが、2015年ともなるとテクノだ)で、ちょっと傷ついて、何もなかったフリをしてまた歩き出す。
エンディングに向かってどんどんあっさりしてくるという、フランス映画らしいフランス映画。

ただヤリまくってるだけみたいに思われるかもしれないが、こういう関係を否定したって意味はないんだよ。
これは観る人の倫理観やカタルシスにアプローチしてる映画じゃないから。
こんな日本語タイトルを付けるぐらいしか説明のしようがない、フワッとした空気の中で心の疼きを味わう映画。
そういう意味じゃタイトルは正解でもあり、このタイトルから期待されるようなナニカは期待ほど得られない。
理解できない人には死ぬまで理解できないだろうが、それをどうこう思う必要もない。黙殺すればいい。

私はいつもこういうフランス映画を欲しているのですごく満足している。