Automne

心と体とのAutomneのレビュー・感想・評価

心と体と(2017年製作の映画)
3.7
牛の屠殺業者の社内で繰り広げられる、同じ鹿の夢をみたふたりの男女ーーアスペ気味の女と年配の男のラブストーリー。
映像は綺麗だし、モチーフも悪くないし、寂しさが画面に漂っているが、テンポの関係かツッコミどころ多かったせいかどうにも入り込めず。
男が年配なのにそこそこモテていて女に困っておらず、その歳で?!のヤリチンムーブしてて結構ひいた。元TOKIOの某メンバーでも許されんぞ?🥵
あとリスカで血がドバドバ出てるのは映像としては良かったけどあれだけ出たら失神しない?ってなった。そこまで大量出血したことないから知らんけど。出血性ショックとかもないのかな。画面優先したんかな。
女の心と身体が乖離しているような状態、自然の音などに心地よさを感じたりするのは良かった。
身体的・性的に不全であったり、ひとが何か感じることを感じられないという感覚の鈍感さ、その代わりの記憶力や理性の強さ。感情表現が下手くそでありながらも機械的に探そうとする感じには共感。
アスペのひとならもっと響くかもしれない。私は比率としてアスペの割合が少ないのでそこまで激烈共感したわけではなかった。あとは描き方的に感情表現が下手で機械的に見える人でも、心をゆるしたり仲良くなったらそうでもないことが経験値的に多いので、そういう意味では最後までずっと「外から見たアスペの類型」を描いているような気がして人間性の真には迫っていないような気がした。男女ふたりの関係性を描くのに、本作ではなおざりにされているのが 日々の経済のこと/それぞれの人間の抱えてるもの(問題) とかで、それらを脇に置いておいてふたりを淡々と描くことで何か見えてきたかといったら大して何も感想がないというのが正直なところです。映像の綺麗さ目当てにみるならありだと思います◎
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