Melko

心と体とのMelkoのレビュー・感想・評価

心と体と(2017年製作の映画)
3.9
「それでは、今夜も夢で逢いましょう」

夢で逢えたら……

んああ〜〜、結構クスッと笑えるしかなり切ない部分もあるし、メインの男女両方ともなかなかのクセ強なのに応援したくなる絶妙に良いキャラしてるんだけど、、
屠殺のシーンがかなりちゃんとしかも時間かけて映ってるのと、風変わりなマーリアを嘲笑する共感性羞恥を感じる場面が多すぎて、ツラい…大好きな結末だし、マーリアは抱きしめたくなる良いキャラなのに、何度もは見れない、ツラい…

ずーっと見たかったけど、精神的なハードルが高そうなあらすじに尻込みすること2年ほど。アマプラ見放題/終了を繰り返してやっと見れた。

新任の検査員マーリアは驚異的な記憶力を持ち、神経質。おそらくアスペルガー等何らかの特性があり、人との物理的な距離を測ることが苦手、お世辞や嘘が言えない。
財務部長のエンドレはバツイチ子持ち、クールでちょっと嫉妬深い。人生を拗らせかけていて、これといって人生における楽しみのない、所謂枯れオジ。

親子ほど歳の離れた2人
そしてお互い普段からあまり笑わないし、物理的にも精神的にも距離が縮まらない
夢の中では、鹿になってずっと隣にいるのに…

てか2人もそうだし周りの同僚たちもそうだけど、ハンガリーの人が特にそうなのか?皆めっちゃ物言いがストレートだし、作り笑いや間を埋める微笑み、所謂「空気を読む」ってことを皆全くしない。空気を読む民族の日本人めっちゃ居た堪れないし居心地悪いかも。

感情の起伏が全くと言って良いほどないし、動きもぎこちないから、ロボットって揶揄されるマーリア
好意を寄せてくれるエンドレ でもなんかタイミングが合わない

誰かへの好意を確信するのに私もめっちゃ時間かかるし、たとえ好きな人でも、触れられることに対して結構苦手意識あったりするから、マーリアが時間かけまくってアレコレ試行錯誤する姿勢や、想定と違うことをエンドレから言われてシュンとしたり、すぐ反応できず困ったり焦ったりする気持ちが痛いほど分かって。。
人に心を許すペースが、好きになった人と全く違うと、やるせないよね。。

内容と展開的には好きだけど、やっぱりマーリアの特性にあまりにも理解の薄い同僚たちは個人的に嫌だなぁ。。引っ叩くぞ!(過激派)

心を許して身体を預けられたから、夢を見なくなったのかな

そう思える人と出会えることは、なんと幸せなことか

マーリアとエンドレの会話がずっと敬語だったのが何気に好きだった
Melko

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