2024年34作目
なんて映像の美しい映画なんだろう。
職場を中心に描かれるフェーズから、私生活が中心になるフェーズへの移り変わりが、マーリアとエンドレ二人の体の接近を描いているように感じた。
お互いの心の距離とお互いの体の距離が、夢と現実の対比で描かれていたと思う。特にラストシーンは、心と体のピントが合った瞬間だと思った。
体だけではきっとすれ違っていたふたりだけど、夢を通して目に見えない相手の心を見ることができたから、ふたりは繋がることができたのではないだろうか。
抱えている問題によって、言動や態度のように目に見えるものだけでは相手のすべてを判断することはできないのかもしれない。いつも相手の心を見ようとできるようになりたい。