ものすごく感覚的な話なのですけれど。
板型の琥珀糖…というか、厚い磨りガラスの上で踊るような映画だった。決して冷たくはないのだけれど、あまりに激しいステップをできるほどには強度はなく、でもそのもどかしさからか、限界を探り続けている感じ。
ここで終わればいいのにと思った箇所もあったのだけれど、ここまで描いたのは、監督が人を好きだからだろうなぁという納得をして。
所々にハッとするような、吹き出すような、良いシーンがあるのだけれど
1番好きだったのは CDショップだったな。
監督ご本人への、インタビューを聴きながらの印象は、物腰の柔らかい鋼のような方でした。教えることが、伝えることが、間違いなく好きな方。面白かった。