ポルりん

Lights Out(原題)のポルりんのレビュー・感想・評価

Lights Out(原題)(2013年製作の映画)
3.7
傑作ホラー「ライト/オフ」の原作となった、完成度の高いショートホラー。


本作は電気を消すと幽霊が出現し、電気を付けると幽霊が消えるといった非常にシンプルなコンセプトであるが、人間が本能的に感じる暗闇への恐怖を上手く感じられるように表現されている。

編集・カメラワーク・幽霊の出現するタイミングが素晴らしく素直に怖いと思える作品であった。

視覚的効果も素晴らしいのだが、個人的に本作で最も優れていると思ったのが、効果音の使い方である。
タイミングや音量が、ホラー映画のお手本になるくらい上手く、幽霊の姿が見えなくても、効果音のみで幽霊の存在をイメージさせ、視聴者に恐怖を駆り立てるようになっている。

素晴らしい作品ではあるが、幽霊の正体が、蹴りで息絶えそうなショボいモンスターのデザインだったのは残念に思う。
個人的には、ラストのジャンプスケアを使用したシーンで、幽霊が正体を現すのではなく、シルエットのままで物語を終わらせて欲しかったかな・・・。
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