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寝たきり疾走ラモーンズのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

寝たきり疾走ラモーンズ(2017年製作の映画)
4.0
熊本県在住の寝たきり芸人「あそどっぐ」。36歳(撮影時)。独身。身動き出来ず。動くのは目と口と指一本のみ。全ての悲しみ、不条理、恨みを笑いに代え怒涛のお笑い地獄で男を磨いてきた。『障害=個性』を武器に舞台に寝転びのたうち回る日々。団地の狭い部屋は宇宙と繋がり、妄想と現実との間でネタを作る。感動なんていらない。とにかくオーディエンスに笑って欲しい! 全てのハミダシモノに贈る寝たきりエキセントリックシアター! さぁ、皆様、笑って下さい! 
NHK Eテレ「バラバラ」に出演するなと、障害者に対するバリアをお笑いで破り続ける芸人あそどっくのドキュメンタリー。
養護学校で先輩の卒業記念イベントで即興コントがウケたのが、お笑いの道にあそどっくが進んだきっかけ。ニコニコ動画やツイキャスでコントを配信する時、照明やコスプレや小道具をあそどっくのお母さんやヘルパーさんが担当している。お笑い芸人仲間からネタの面白さでリスペクトされていること。あそどっくのコントはもちろん笑えるが、監督から「もし身体を自由に動かせるなら何がしたい?」と訊かれた時の欲望丸出しの答えや女性ヘルパーや街コンで出逢いを探しても上手くいかないことなどをお笑いを交えて語るあそどっくの姿を通して、本当のバリアフリーというのは人間として向き合えるかどうかと考えさせられるが、難しいことは抜きにして、シュールなあそどっくワールドにどっぷり浸かれる爆笑ドキュメンタリー映画。
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