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レジェンド・オブ・ドラゴン 鉄仮面と龍の秘宝のkuuのレビュー・感想・評価

3.0
『レジェンド・オブ・ドラゴン 鉄仮面と龍の秘宝』
原題 Journey to China: The Mystery of Iron Mask/The Mystery of the Dragon Seal/The Iron Mask.
映倫区分 G
製作年 2019年。上映時間 120分。
なんちゅう組み合わせ!!ジャッキー・チェンとアーノルド・シュワルツェネッガーが共演した、ロシア・中国・アメリカ合作によるアクションアドベンチャー期待したが。。。
アーノルド・シュワルツェネッガーとジャッキー・チェンは以前、『80デイズ』(2004) にも共演してたなぁ。
2014製作の『レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺』の続編でって知らなんだが、前作に続いてジェイソン・フレミングが主人公ジョナサンを演じてます。
何でも前作はほとんどの国で直接 DVD 化されたにもかかわらず、2014 年のロシアで最高の収益を上げた映画やそうで、この続編とアーノルド シュワルツェネッガー、ジャッキー チェンなどの国際的なスターのキャスティングへの道を開いたそうな。
オレッグ・ステプチェンコ監督がメガホンをとった。

イギリスの地理学者ジョナサンは、ピョートル大帝からロシアより東の地図を作成するよう命じられる。
恐ろしい経験を乗り越えて地図を完成させた彼は、謎の中国人とともに中国へ渡る。
一方、鉄仮面を被らされロンドン塔に囚われたピョートル大帝は、同じく投獄された老師と出会いなんとか脱獄することに成功。老師に託された印を渡すため娘のもとへと向かうが。。。

今作品は、製作面やとアメリカの大作に匹敵するものなんちゃうかな。
ものすごい数の人がこの映画に携わってるんはうかがえる。
しか~し、個人的にはイマイチやった。。。
撮影は上手いとは云いがたいし、アクションは混乱しとったし、カメラアングルはほとんどやる気がNOTHING。
イマイチ理解できなかった。
ホンでもって、今作品の特徴である特撮は時代遅れで、まるで2010年以前のCGIのようやった。
加えてストーリーは混乱しとって、かなり不器用な映画でした。
また、セリフが。。。
ほとんどの場合、この世のものとは思えんかな。

でも、ですよそれでも小生は今作品が憎めない。なぜか?それは楽しいからかな。
今作品は、そもそも、シュワちゃんの役柄とか見たら一目瞭然、真剣に取り組んでへんし、映画に革命を起こそうとか、大衆を超越しようというのじゃない。
今どきありえないような、リラックスした冒険映画でした。
常にくだらないジョークがある。
気持ちよくなれる映画でした。
そして、最新のノーランを見るのではない、楽しむためにここにいるのだと受け入れたら、いきなり映画の中に飛び込めた。
そして、率直に言って、VFXの多くはひどい出来やけど、その多くは本当に興味深いもので、衣装やセットも実に面白い(バカさ加減に)。
個人的に今作品は、現代のB級シリーズやとおもう。
シリアスではないので、映画を見て笑うのではなく、映画と一緒に笑うのもたまには乙かな。
80年代の映画を思い出させます。
この映画では、深刻に考えず、腐れジョークとたくさんの雰囲気で、物語から距離を置いています。
なぜなら、楽しいし、神話と伝説の巨大な宇宙で彼と一緒に楽しむように誘ってくれるからです。
ほんで、爽快やったかな(深く考えなきゃ)。
ハリウッドが今作っている暗い映画や、物語に距離を置くことを良しとしない映画とは対照的に、こないな映画を見るのはたまには爽快なことでした。
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