このレビューはネタバレを含みます
映画館で鑑賞
約2年前から待ちに待った今作品。
ある種の“ケジメ”を付けるために、写真・記事を燃やし“報復”を誓うが、決して精算されるものでは無い。
怒りや憎しみ、「何も守れなかった」という無力感に襲われた事でしょう。けれど、それらを越える程のクァンなりの最後の“優しさ”があったと、自分は思います。
悔しさや情けなさ・恥ずかしさなど、「怒り」の前には必ず何かがあり、唐突に「怒り」が生まれることは無く、独走することも無い。
だからこそ苦しく、身にこべりつく。
この「怒り」が、「正義感」へと変化しなかったことが、この作品内の数少ない“救い”だったと思います。
「敵」というものが明確で無いのは、皆「罪悪感」が無いに等しいからなのかなと思いました。
やっぱりジャッキーを見ると、無条件に感動します。