まーしー

映画ドラえもん 新のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜のまーしーのレビュー・感想・評価

3.0
映画シリーズ第31作。
のび太が北極で見つけたロボット「ザンダクロス(ジュド)」を探しに地球にやってきた少女。しかし、彼女にはある目的があった——。

タイトルの通り、鉄人兵団とドラえもんたちが戦うお話。破壊兵器を備えたロボットが登場するだけあり、マイケル・ベイ監督の作品なみに街中が壊されていく。
救いは、舞台が鏡面世界で人間たちがいないというところだろう。死傷者が出ないため、子どもに優しい設定となっている。

とは言え、戦い一辺倒の作品ではない。
のび太とロボットの頭脳ピッポの友情や、少女リルルとしずかちゃんの交流は深く考察するに値する。
合理的に動くロボットと、非合理的な感情で動く人間たち。両者の対比と収斂が、この物語の1つのテーマだったように思う。
人間が持つ複雑性こそが、ロボットには代替できない人間の強みであることを示唆していた。

ちなみに、ヒヨコ型ロボットのピッポは本作オリジナルのキャラだとか。
リメイク元の作品と比較してみたくなった。ますますドラえもん沼にハマっていく気がする…。

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ドラえもんガチ勢るいさんとの同時投稿です。
私はドラえもん素人なので、詳しい事を知りたい方は、ぜひ、るいさんのレビューをご覧ください。深堀り考察、トリビアともに、いつもすごいです!