あーぁ

スタン・ザ・フラッシャーのあーぁのレビュー・感想・評価

スタン・ザ・フラッシャー(1990年製作の映画)
3.2
自分の欲望に真っ直ぐ生きることはなんて、なんて難しい世の中なんや!


ジュテーム・モワ・ノン・プリュで自分の妻であるジェーン・バーキンとゲイカップルのトライアングル同性愛を描き、シャルロット・フォーエバーでは実の娘シャルロットと共演して近親相姦orトイレでゲロッパを見せつけたフランスの変態芸術監督セルジュ・ゲンスブールの遺作。

そして死の床に伏せっていたゲンスブールが1週間で書き上げた脚本をもとに作られた彼の遺言とも言える最後のテーマは『ロリコン/露出狂』これな。


妻との関係は完全に冷え切っている家庭教師の冴えない中年オヤジ、スタンの唯一の生きがいは毎日教え子のナターシャに自分の裸体を見せつけるっつう妄想をすることだけ。
そんな細やかな妄想を繰り返すスタン先生はある日、とうとうナターシャのまな板に触れてしまい、父親に殴られそのまま豚箱行き。


生きる希望もなくただただ毎日を過ごすだけのスタン先生の日々に現れた細やかな生きがい。ほんとつくづくなスタン先生ですが、そんな愛のままにワガママに貫くスタン先生のわがままボディと共に哀愁を感じられずにはいられん男泣きの一本でしたなぁ


特にスタン先生がワンコロ連れながら下心見え見えに嬉しそうに女学生を待つ姿の可愛さたるや(*^ω^*)
無駄に入る少女へのカメラアングルとかゲンスブール監督はほんと女性のエロい撮り方心得てる。美しい青みががった映像美はほんとこれが芸術とか錯覚起こしそうになるけどストーリーは普通にただのロリコンの腐れオヤジの戯言なんでな。

いやぁ男にしか分からん境地やな、まさに。

とりまマッパでコート着て幼女の前でバッと広げる露出狂は万国共通なんやなぁと思ったらしみじみする作品でしたわ。
あーぁ

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