多少の語弊はあるかもしれないけれど、一言で言って凄くチャーミングで、そしていい映画。なんて素敵なの、久しぶりのイタリア映画は。
アルツハイマーの詩人と負け組真っ只中の青年の話。
イタリア映画祭で短篇映画の「戦闘」を見た後にチョイスした長編で、まさかの戦時下の兵士に再び遭遇。エンドロールにもハッとした。
詩人だけに美しいイタリア語が聴けるかもという動機で選びましたが、美しい言葉と同じぐらい飛び交う汚い言葉…でも良かった。
個人的にはアメリカで描かれる家族より、イタリアやイギリスの描く家族が好きだな、と改めて。
あと、ボケた頭でも心が動く何かを持っておくことは大切だとアルツハイマー系の映画のたびに思うけれど、それもこの映画でやはり再確認。
エンドロールも小気味良く素敵な時間でした。