にっきい

地震列島のにっきいのレビュー・感想・評価

地震列島(1980年製作の映画)
2.5
大滝秀治茹でタコのように真っ赤な顔で大激怒、そして爆死。

1980〜90年代のパニック映画は殆ど見てるつもりでしたが、こらは全然知らなかった作品。
みなみ会館で『東京湾炎上』と2本立てで上映されてたので観てきました。

ささやかなプレゼントは高級ライターって話し。
三原山の火口に降りてマグマの調査してるシーンから始まり、次に何処かの傾斜計が異常な数値を示したシーン、そして地震予知委員会の会合と矢継ぎ早に地震の前兆を示すようなシーンが続くので、大好きな『ダンテズ•ピーク』のように科学的な前兆を見せていき、災害が起きた後も次から次へと色んなことが起きていくパターンかと思ってたら、2/3くらいは誰と誰がくっ付いたとか、不倫だとか離婚だとかそんな微妙ドラマでした。
政府には防災対策を、市民には防災意識の向上をさせたい地震学者の川津は関心をひくために「30日以内に首都直下型地震が起きる」とホラを吹く。
学会は川澄の独断専行に激怒して予知委員会からの除名を決めた。
高明な川津博士の娘婿だからと多少の事は大目に見てもらっていたが、流石にこれは許されず妻からも離婚を告げられる。
川津はかつてから不倫関係にあった芦田と再婚しようとするのだが…、って話し。
奥さんは主人公の気持ちが離れているのを気付き、義母は家名が傷付くのを恐れ奇抜な事を言いふらす川津を追い出そうとする。
追い出された途端に不倫相手芦原のところに行って「生涯ボクを支えてくれ」とか、めちゃくちゃクズですよね。
再婚を知った義母は思い通りにさせないために離婚を破棄。
更に芦原に、幼馴染のルポライター橋詰が言い寄ってきて四角関係?
韓国ドラマや昼ドラなら相当ドロドロの泥沼劇になりそうな展開。
って、首都直下型地震を描いたパニック映画とちゃうんかい!とツッコミたくなってきました。
ハリウッドのパニック映画のように人間ドラマ、特に恋愛に重きを置いた作品を目指したらしい。
多分90分くらいは恋愛ドラマと秀治が怒ってるだけ。
残り30分辺りでようやくマグニチュード7.8の大地震が発生。
今みたいにCGでどんな事でも出来る時代ではなかったから、ミニチュアセットを実際に爆破したり、防火服を着て本当に火だるまになったりの特撮の迫力。
その後、地下鉄に海水が流れ込んできたり、ビルが倒壊し火災が発生したりした場所からの脱出が始まるんですが、これがなんとも緊迫感が無い。
なんでもライターメーカーとタイアップしてるそうで、ラストの肝心なところでライターがアップになります。

これ観た日、お昼に健康診断で前日夜から絶食だったんですが、健康診断の前後に映画観てたら食事の時間が取れず、結局この日初めての食事が今作観た後の19時頃。
約19時間の絶食で、この日は1食だけでした。
ちょっとは痩せるかしら?w




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2022年2月12日
鑑賞回:14:35〜18:40
劇場名:みなみ会館
座席情報:1F/スクリーン1 H-4
上映方式:2D
レーティング:G
上映時間:127分
備考:超大怪獣大特撮大全集2022
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