邦題と華やかなジャケットから、てっきり裕福な画家の恋物語なのかと思いきや、まるで違う。
ベタベタな恋愛というより、貧しいながらも懸命に生きる二人の人生をたどった人間ドラマって感じで、変に気どった面のない純朴な話でした。
登場するのも普通の人ばかりで、みんな何かしら欠点があったり、いわゆる映画っぽい完璧な人が出てこないんだけど、そのぶん親しみやすさがあって逆に良かった。
贅沢な材料を使った高級料理じゃないけど、素朴な食材で作った美味しい手料理のような映画。
二人のぎこちなさもサリー・ホーキンスとイーサン・ホークが上手に表現してくれて、またいい味出してます。
実話ベースだったんですね。知らずに観てました。