息吹

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスの息吹のレビュー・感想・評価

5.0
とっても心が温かくなる映画。ゆったりととても心地良い時間を過ごして映画館を後にしました。
最初は家政婦として雇ったという事で対等に扱ってくれるどころか、飼っている犬や鶏以下だと言われ、時には酷い扱いを受けることもあったのに、モードの芯の強さ、賢さ、優しさから、無骨なエヴェレッタも次第に変わり、互いになくてはならない存在になる2人。一見気難しく見えるエヴェレッタも、実は思い遣りがあり、リウマチで身体が不自由なモードを次第に労わり大切にするようになったのは、身体が不自由で幼い頃から身内からも疎まれ大切にされなかったのに、人に媚びる訳でもなく毅然と生きてきたモードの人としての素晴らしさを、ちゃんと感じ取っていたからなのでしょう。本当に素敵な夫婦だと思いました。最後までモードに献身的な愛情を注いだエヴェレッタは、素敵な旦那さんです。
モードの描く絵は、幸せと温もりを感じられる絵で、日々の生活を楽しみ、心から幸せだと感じていたからこそ描けた絵なのでしょうね。
昔、世話をしてくれた叔母からもずっと疎まれ蔑まされたモードですが、死を目の前にし改心した叔母から過去に起きた出来事の真実を打ち明けられ、辛い思い出が蘇り混乱しましたが、結果的には良かったと思えたことでしょう。
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