足を大怪我して引退した後、賭けボウリングの世界で生計を立てている元プロボウラーと、自閉症でありながら天才的なボウリングの才能を持つ青年が、コンビを組んで活躍するストーリー。
21世紀の今、敢えてボウリングを題材にする独特のセンス。発達障害の登場人物がいても、ゲームシーンでのパワフルな描写は勿論、バイオレンス・シーンだって手抜きしない。この辺りの徹底ぶりも凄い。
全くタイプの違う2人が、様々なエピソードを交えながら心を通わせていく展開は「最強のふたり」にも通じる。変にお涙頂戴にせず、程よくコミカルなテイストを残しながら人間臭いドラマに仕上げているのも良い。世間では注目されない市井の人が輝く姿。韓国映画が最も得意とする表現ではないだろうか。