ベべべっち

パーフェクト・ボウル 運命を賭けたピンのベべべっちのレビュー・感想・評価

4.0
10番レーンじゃないと…

レビューする時に頻繁に「邦題がひどい」という言葉を使ってしまっているので控えようと思っていたけど、やっぱり使いたくなる…
しかも、ジャケットの説明が多い。

めちゃくちゃボウリングがしたくなる、ボウリング映画。
ボウリングにプラスして、若干の韓国ノワールの組み合わせ。

借金を返せずにボウリング場を取り上げられそうになる娘と、交通事故により足に障がいをもってしまった元韓国代表プロボウラーがタッグを組んでいる。

金を稼ぐ方法は、賭けボウリング。

そんなある日、元韓国代表がボウリング場でバイトをしていると、ストライク連発の天才を発見する…
しかし、その天才ボウラーはクセが強く、さらには知的障がいで自閉症も患っていた。

作中に何回もボウリングのピンを倒すシーンが流れるので、ボウリング好きならそれだけで楽しい。
あの音がめちゃくちゃ爽快。

名前を呼ばれるだけでパニックになる自閉症の青年ヨンフン。
そんな彼の独特なルーティン、変則フォームから繰り出されるストレートボウル(女子用)でのストライクがめちゃくちゃカッコいい。

やっぱり素人目線ではプロのフックボールより、ストレートでストライクを取るシーンの方がわくわくする。

ボウリングだけでなく、元韓国代表と自閉症の青年の繋がり・絆の部分のドラマ、ストーリーもわりかし良くて、軽い気持ちで観たのに一気に最後までのめり込んでしまった。

ボウリングにおける、あんな感じの天才の人がホントにいそうだなと思った。