ま

デトロイトのまのレビュー・感想・評価

デトロイト(2017年製作の映画)
3.0
※書き直しレビュー。

社会派、リアルを描くキャスリン・ビグロー監督の実話に基づいた作品。

黒人差別が色濃く残る時代。悪徳警官が罪のない黒人の若者たちとそこに一緒にいた白人に暴力的な尋問を行う。殴る蹴る、汚い言葉をあびせる、自由を奪う、脅す、終いには殺すともはや取り調べを遥かに超えた行為は鬼畜過ぎ。

派手な演出や音楽もない。ひたすらに尋問風景を見せられるのでかなりしんどい内容。心や気持ちにゆとりがない時にみたら気分が落ち込むこと間違いなしなので注意が必要です。

そもそも肌の色が違うというだけで、ここまでやってしまうのかなんだけど、現在でも差別は絶対あるし我々日本人だって一部の国や地域ではイエローモンキーと馬鹿にされたりアジアンヘイトを受けることだってあると思う。差別は良くない、戦おうっていう話ではなく、差別による悲劇、これが現実なんだよ!ってのを突きつけられる作品。

尋問の途中黒人警官が現われ、正義の味方で助けてくれるのかと思ったら彼も意外と何も出来ず、歯がゆい感じがまた妙なリアリティがあった。
ま