見逃していた高評価作品。 （★平均3.9 UNEXT見放題）
シリアスな歴史事件物と思いきや、途中に青春物のような軽いタッチのシーンがあったりと、無駄に長い。 終盤の裁判シーン等で、本作の一番主張する所を表現しているが、いらぬ寄り道や、肝心な事件の発端をあやふやにしている点が気になり、平均的な評価に。
序盤はドキュメンタリー作かと思えるほどシリアスな描写が多いが、女性をナンパするシーンや、主人公のボーカルグループが歌うシーン等が、違う映画が始まったのかと思える演出に違和感沸き、「何を見せたいねん・・」と思わず大阪弁で呟いてしまった。
↓ややネタバレ
そしてこの事件の発端になる、窓からの発砲が、作品中では、音だけ鳴るトイガンなのだが、それを仲間が射殺されても供述しないのは、明らかにおかしい。
それに命乞いまでしているのに、「見なかった事にしろ・・」という態度を取っている警官に、「あんたらが殺した・・・」と言ってしまうのも、無理がある。
この作品がどれだけ脚色されているかは分からないが、明らかに脚本自体が、トラブルを招くように書かれている様に感じる。 人種差別警官を強く批判する内容に、見る者は大きく賛同するだろうが、作品的には不自然が多い。
黒人の生命を平気で奪う警官の存在には、怒りを覚えるが、現在ではＢＬＭ運動で逆に相手がアフリカ系だど、慎重にならざるを得ないアメリカの状況に、日本もいずれ同様になるのかと危惧する・・。 （現に日本でも犯罪者が外国人の場合は不起訴になる事例が増加している・・。）
