幌舞さば緒

デトロイトの幌舞さば緒のネタバレレビュー・内容・結末

デトロイト(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

1967年7月25日デトロイト、真相は究明されずに終わったアルジェ・モーテル事件の映画。

醜い争いや差別ネタの作品を見るたびに、血が流れてないだけで現代社会でも似たようなことって未だにあるよなあって思う。一生なくならないんだろうなあ。だからこそ、鍛え、学び続けるんだろうけど、それができない人もいるわけで…参ったもんだ。


台詞メモ

「窓に狙撃手だ」←最悪

「アメリカ市民に略奪する権利はない。建物を燃やしたり狙撃する権利もない。それは犯罪だ。犯罪には力で対処する。法に基づいた迅速な対応が必要だ」

「〝暴力は何も解決しない〟と言うが、本当の問題は我々があまりに非暴力的だったことだ」

「悲しいな。こうならずに済んだのに。まるでベトナムだ。俺たちのせいだぞ」「何もせず見てたからだ」

「背後から撃ったな」「そうです、俺から逃げたので」「お前の身に危険はなかった」「今はそう思えますが、あの時は奴が逃げたので略奪だけではなく、人を殺したのではと推測して」「推測はダメだ」「銃を持ってない窃盗犯を撃つのもだ」「でも今、街は戦場と化してます」「第10分署は閉鎖された」「街は破壊されてます。もし略奪した奴を見逃したら街を焼き略奪していいというメッセージになる。完全なカオスとなり最後はどうなります?」「協力ありがとう」「いいんです」「殺人だと報告する」

「白人と話してくる」「俺はここにいるよ」「話しとけば撃たれない」

「なぜ暴力に訴えるの?」「白人に聞け。独立戦争では〝自由か死か〟と言って戦った。非暴力じゃなかったぞ」「オハイオの娘だ。〝自由か死か〟なんて知るわけねえ」「分かりやすく説明しよう。君は白人だろ?」「よせよ」「君も白人。俺たちと違い警官に敵視されねえ。黒人も白人に媚びりゃ大丈夫だが、黒人は常に銃を突きつけられてる。分かるよな?おい、お前、俺の皿に手を出すな。ホットドッグを置くんだ。手を下ろせ。怖がってるのか?俺も不安になるぞ」「警官とはいえ横暴だ」「警官に指図する気か?警官の仕事に口出しする気なのか?俺の街で何してる?…これが白人警官の口癖だ。〝俺の街〟〝俺の車〟全部、自分のものだと言う。続きだ。俺の街で何してる?」「俺が何か罪を?」「罪を犯したのか?頭をブチ抜いてやる」「銃を向けるな」「何だと?」「銃を向け…」「動くからだ」

「本当は撃ってない。撃ったフリだ。俺も他の警官も撃ってない。銃のありかを聞き出すために脅した」「銃があるって誰が言った?」「知らない」「あったとしてもオモチャの銃よ」

「本当に撃つんじゃなくて芝居だったんだ」「何だって?」「芝居だよ」「芝居って?」「ゲームだ。怖がらせて言わせるための作戦だ。ナイフ持ってるか?まずいな。よく聞け、こうしよう。お前は銃を掴まれ警告した。その上で仕方なく撃ったということにしろ」

「早くここを出ないと」「容疑者がいない。全員逮捕するか?」「今はダメだ。早く行こう。奴らもバカじゃなければ何も言わないだろう」

「黒人の中の誰かが強い権限を持つこともあるが、それは選ばれた者だ。誰もが威張ったりしない」

「俺たちは消火を手伝い、暴動鎮圧にも手を貸した。街では人が殺され酷い混乱状態だけど、誰もが泥棒や人殺しってわけじゃない。黒人にとって物事がもっと良くなれば…」

「とにかく、俺が言った通りに話せば無事に済む。お前に非はない」「俺はちゃんと話す」「おい、お前は…デメンズ、たった1分間の出来事で一生を棒に振るな。間違いはあったが俺の言う通りに答え、この件を忘れて前に進むんだ。いいな?しっかりしろ。仕事だったんだ」
幌舞さば緒

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