一生の中の冬である老いることが題材であり、なかなか問いが出せないものです。
迷惑がかかることの後ろめたさや求められていないことを自覚した時の喪失感なんかは想像することはできます。しかしその立場に置かれた時にどういう結論を出すのかはなかなか難しいと感じます。
東北が舞台であり、私としては馴染みの深い場所が多く蕪島、八戸が出てくるのは嬉しかったです。そして恐山に登るのはリアルがすぎるなと少し笑ってしまった。
ヴィムベンダースの東京画に笠智衆さんが出てきますが、ご婦人方が見たというNHKのドラマがこれことなんだとつながりました。
落ち着いていて終わりも含めて良い映画でした。