鍋レモン

ワンライン/5人の詐欺師たちの鍋レモンのレビュー・感想・評価

3.4
⚪概要とあらすじ
『戦場のメロディ』などで俳優としても活躍するアイドルグループZE:Aのイム・シワンが詐欺師を演じたクライムアクション。

大学生のミンジェ(イム・シワン)は、経歴を詐称して銀行から金を借りる銀行ローン詐欺師のチャン課長(チン・グ)と出会う。彼に見いだされたミンジェは、純朴な少年のようなルックスを武器に詐欺の世界で実績を積み上げていく。一方、チャン課長の昔からのパートナーのパク室長(パク・ビョンウン)はミンジェの活躍を苦々しく思っており...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“名前、年齢、職業全てを偽れ!”
“弱者を‘’助ける”新種犯罪詐欺団が繰り広げる痛快アクション・エンターテインメント!”

「手助け」

⚪感想
社会情勢や社会問題も取り入れられながらの詐欺を舞台にした物語が二転三転と騙し騙され展開されていくクライム作品。

登場人物が冒頭から多くて見分けるのが少し大変だった。

出演している詐欺師の男性陣がみんなイケメン。ミン代理は可愛い系のイケメン、チャン課長は理想の上司風なイケメン、パク室長はSっ気がありそうなイケメン、ソン次長は個性派なイケメン。
手書きが凄い人と元ヤクザの人もイケメンだった。
髪が伸びたチャン課長がヤバいし、元ヤクザらしき人の男気が最高。

貧困と銀行融資が軸だけどかなりわかりやすい物語の流れだった。

どんでん返しを期待するならガッカリするかもしれないけど物語が二転三転するのが好きな人は楽しめるかも。

韓国映画としてはグロさはなくエグみも控えめだけど観たあとにちょっと重くなる作品。

詐欺師は5人だけじゃない気も。

「努力は報われる」なんてことはないのかもしれない。

チャン課長役のチン・グさんたまに古川慎さん風のお顔に見えるのが最高。



⚪以下ネタバレ



チャン課長が「車 家 保険のローン」を使ってだますことを禁止している理由は車や家は、そのものが納品されてしまうからそれをどうにかしなきゃ行けないのと、保険は被保険者の身に危険が及ぶ可能性が高いからなのか。
パク室長の詐欺行為によって命を落とした人達が居るのが辛くなった。
銀行の融資であれば、融資を受けたい人からは一銭もお金を奪わないしね。

主人公のミンジェの過去やそこからの行動はかなり考えさせられる。
ミンジェは幼い頃に体が弱かったために、父親から腎臓を移植されるけど回復せず、父親はもう一つの腎臓までもミンジェに移植する。結果的にミンジェが元気になったけど家庭では貧しい暮らし。
父親も必死に働いているように見えた。
どんなに頑張ったところで貧困からは抜け出せない現実。
自分が詐欺で稼いだお金を両親は使っていなかったこと。
自分の保険ローンで多くの人が自分のように苦しんでいたこと。
1億、10億、100億とあっても結局は買えば消えてしまう。

最後にお金が返されたのが救い。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

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