Misakey

ありふれた悪事のMisakeyのレビュー・感想・評価

ありふれた悪事(2017年製作の映画)
4.1
1987年に貧乏刑事が上げられたり下げられたりする民主化運動混乱期の裏話。

この頃の時代の話は基本的に好み。

韓国の裏で行われている悪事によって、普通の人達は正しい事をしようとしても捻りつぶされている状態。
それをどうにかしようとする人と、懐柔される人がいる。
権力に逆らったら死んでしまう状態。今の香港とかのよう。

貧乏な家でも、たまたま利用されてしまう。
家の事を全て調べ上げられて、弱みを揺すりの対象とされてしまう。
もうそれが怖い。

また、ソンヒョンジュが辛い役。
どんだけ辛い役にあたるのか。
やめてあげて、と言いたくなるぐらいのはまり役。

意外?なのがサンホ。インテリメガネ。
いつも愉快系の役が多いけど、さすが名優、こういうシリアスな役も可能。
笑顔が切ない。

映画だから2時間だったけど、ドラマの長尺にしても面白くなるんじゃないか、というぐらい色々とドラマチック。
もう少し全体的にピリピリした方が面白くなったとは思うかな。

個人的には南山の部長を観てたし、民主化運動の流れを把握してたから
中央に対抗するのは並大抵な事じゃないのはわかるけど
この映画だけ観ると緊張感が伝わりにくいかも。

それでも、主人公がいろんな事に翻弄され
どういう選択をしていくのか観ていて興味深かった。
南山の部長系が好きな人は楽しめる映画。
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