Arsenyevich

グッバイ・ゴダール!のArsenyevichのネタバレレビュー・内容・結末

グッバイ・ゴダール!(2017年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

映画狂人ゴダールも、人並みの苦闘を抱えて生きていた。
普通に悩み、普通に恋をして。

名の知れた映画監督にも関わらず、学生運動や集会に参加して、若者の前では臆するままに、ただ野次られる。

ただ純粋に映画が好きで、
世界と真摯に向き合いたかっただけ。
自己本位とか不器用とか賛否両論あるけれど、自作の自己批判まで行う姿には胸を打たれた。とにかく真っ直ぐな人なんだろうって。

作品自体もゴダールへのオマージュ満載で、主演2人の演技も含めて最高だった。

最後のアンヌの語りが忘れられない。

「映画を無視して革命に生きるか、
革命を捨て 映画を撮るか。

映画を取るか、政治を取るか」

ずーっとジレンマを抱きながら、
生きていたんだろうな…
Arsenyevich

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