このレビューはネタバレを含みます
ゴダールめちゃくちゃ面倒くさい人。
気難しくて、自分はいつも正しくて、批判ばかりしてるから、友人や周りの人達にも見放されちゃうし、アンヌにも嫉妬深くて愛想尽かされて、結局は孤独に苦しみ自殺未遂までしちゃう哀れな男ではないですか。
政治色強めたゴダール作品はとても苦手なんだけど、5月革命頃のゴダールの思想とか知れてそれは為になったかな。
学生に混じって石投げてるのとか痛々しいし、眼鏡もたくさん壊れるから面白い。
言葉でめっちゃ攻撃するから(だから打たれ弱い人間なんだよね)大切な友人やファンだった観客も離れてくし、学生からも揶揄われてる。(パレスチナ問題の事なんだろうけど、現代のユダヤ人は昔のナチ発言に閉口...)(←と思ったけど今となっては2023年のガザ侵攻で真実味が出てきた...)
革命革命ゆっても農民や労働者とは別次元のブルジョワ様ですものね。
"愚かな反動派の映画で、革命を理解していない"
中国大使館に中国女の本国での上映拒否られててウケる。
ゴダール作品のオマージュらしきシーン見つけるの楽しいけど、裁かるゝジャンヌ上映中にヒソヒソ話するのは大迷惑と思う。
ル・モンドの編集者ゴランと始めたジガ・ヴェルトフ集団の成り立ちにも触れられる。多分苦手だけどプラウダは観たい。
アンヌは大切な20代を、12年もよく我慢したな、偉い。(祖父はノーベル賞の大作家さま)
2022年9月に自らの選択で
人生の幕を閉じた巨匠を偲んで。
さよなら、ゴダール。
2023-210