キネマトグラフ

テキサスタワーのキネマトグラフのレビュー・感想・評価

テキサスタワー(2016年製作の映画)
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"塔の下に駆け寄りし人達…👥"

1966年に起きたテキサスタワー乱射事件についてのドキュメント・アニメ。ロトスコープのようなアニメと実写を巧みかつ残酷にも再現していて状況が突き刺さり、かなり辛かった。

アマプラやネトフリになくて英語音声のみ(字幕なし)でYouTubeにて鑑賞。

が、めちゃくちゃ伝わる狂気と勇気。

事件当時のひとたちの語りと実際の映像を交えて見せてくれるので、言葉は分からずともとてもわかりやすい。観て思うのが…下から銃で撃ち返そうにも弾は、届かない。

"撃ち返せたのは立てた中指くらい"

ただ!歩いていた女学生クレアが突然塔の上から撃たれてうずくまり助けようにも近寄るだけで自分が撃たれるかもしれぬ状況のなか…

直ぐに走って寄り添った女学生のリタ
とその後に助けだすため走りよった男子学生ジョン、と大人たち。

この走り寄り添ったひとたちの覚悟に、僕は嗚咽しながら泣いてしまった。

起きたことはもちろん許されず悲惨すぎる事件だけれどもその状況下でどう動くかで、その人が問われる。

さて、貴方ならどうだ?

その場に居て、近寄れたかね?
とも映画は同時に問い掛ける。

いや申し訳ないがあんな覚悟できやしない…(´•ω•`๑)スマセン

銃などこの世から一切、無くなってしまえばいいのに…と強く思いました(_ _*)

僕にできることは遠いこの場所から1966年8月1日のとある1日を祈るのみです…(。-人-。)