明石です

テキサスタワーの明石ですのレビュー・感想・評価

テキサスタワー(2016年製作の映画)
4.6
テキサスタワー乱射事件を体験し、生き残った人たちの証言をもとに作られたアニメ形式の実録映画。犯人と警察官の2視点から綴られる『パニック・イン・テキサスタワー』と相互に埋める合わせるような形式ですね。ところどころ差し込まれるざらりとした実写映像が不気味なリアリティを醸し出す。語り手となるのは、お腹を撃たれ流産しながらも助かった妊婦、数センチの微差で銃弾を逃れた新聞配達員の少年などなど。

お腹を撃たれた妊婦が、お腹の中の赤ん坊が動かなくなったことで流産を悟ったことを話す場面は胸が詰まる思いでした。「痛みは感じなかった。何か重たいものに押し潰されるような感覚」そして彼女の意識を保たせるためにそばに近寄り、寝そべって話し続けた勇敢な女性の英雄的行為。彼女をかついで救い出した人達もすごいけど、いの一番に走って行って、いつ銃弾が飛んできてもおかしくない場所に寝そべる勇気よ、、
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